肩・首の痛みでお困りの方 整形外科 麻生区栗平
日本人にとって首や肩、腰の痛みは昔から身近な症状として知られていますが、近年はスマホやパソコンを扱う時間が増加しており、特にこれらの症状に悩まされる方は増えているようです。当院の位置する川崎市麻生区の周辺地域として東京や神奈川に注目すると、令和3年の社会生活基本調査結果によると、運動習慣のある人の割合が全国的に見て多い一方で通勤・通学時間が長い地域のようです。同調査では、1日のパソコンやスマホの使用時間が長いほど通勤・通学時間が長く、睡眠時間は短いという傾向が指摘されています。勝手な推測ですが、東京や神奈川など首都圏の人は、通勤・通学時間にパソコンやスマホで疲れた首・肩を、運動でほぐしているのかもしれません。
首や肩の痛みを感じたとき、どのように対応しているでしょうか。まずは手で揉んだり、頭や腕を回してみたり、温かいお風呂でほぐしたり、あるいは湿布や塗り薬で対応する方もいらっしゃいます。そのような方法で自然に落ち着くこともありますが、中には内臓の病気の症状として首や肩の痛みが出ることもあり、緊急で専門的な治療が必要な場合もあるため、注意が必要です。
首や肩の痛みの原因となる主な傷病
- 頚椎症
加齢により脊椎(背骨)や椎間板の変形が起こり、炎症が生じることで首に痛みを感じたり、変形が進むと神経を圧迫することでしびれや痛み、運動麻痺などが出現したり(頸椎症性脊髄症・神経根症)することがあります。症状の進行具合などによっては手術の適応となることがあります。 - 外傷性頚部症候群(むちうち、頚椎捻挫)
交通事故や転落などで首に強い力が加わったことをきっかけとして、頚椎の周囲の筋肉に痛みを感じます。受傷時に反射的に頚椎を守ろうとして周囲の筋が緊張し、筋の挫傷や部分断裂、靱帯損傷を生じていることがあります。 - 心筋梗塞・大動脈解離
心臓の虚血や大動脈の壁が裂ける時の血管の痛みが神経を伝達する際に、神経の隣接するに首や肩、顎の痛み(放散痛)として感じることがあります。冷や汗や息切れ、吐き気などを伴うときには特に注意が必要です。緊急で専門治療のできる医療機関での入院加療が原則となります。 - 椎骨動脈解離
頚椎の中を通り脳へつながる動脈の壁が裂ける病気です。首をひねる動作やスポーツやマッサージなどがきっかけとなることもあり、通常は左右どちらか片方で発症するため、片側の頚部(うなじのあたり)の痛みが急に出現した場合には可能性を考慮します。くも膜下出血や脳梗塞に発展することもあるため、こちらも専門治療が可能な医療機関での加療をお勧めします。 - リウマチ性多発筋痛症
50歳以上の中高年で朝、肩や首、腰周り、太ももなどの筋肉に強烈な痛みが出る病気です。リウマチの類縁疾患といえますが、関節ではなく筋肉に症状が出ます。上記の血管の病気ほど緊急性はありませんが、早めの治療開始が症状改善に役立ちます。 - 頚椎偽痛風発作(Crowned dens syndrome)
足の親指などが腫れて痛む痛風に似た仕組みで、首(頭)を回旋する(振り向く)運動に大きく関わる第1・第2頚椎の関節(環軸関節)に結晶が沈着して炎症を起こす急性疾患です。首の回旋運動に制限を来す急激な首の痛みと共に発熱がみられることもあります。まずは消炎鎮痛薬で症状を和らげます。 - 胆石症・胆管炎・胆嚢炎
十二指腸に消化液を出す胆管や胆嚢に結石が詰まる、炎症を起こすことで右季肋部(みぞおちから右の肋骨の縁の辺り)に痛みが生じますが、横隔膜の神経を刺激して右肩や背中に痛みを感じることがあります。持続時間や重症度によっては早期に治療を開始しないと命に関わることもあり、注意が必要です。
症状に気づいたら早めの受診を
当院では症状の経過や患者様それぞれの背景状況を伺い、適切な診察・検査を組み合わせることで、より迅速に安心して治療いただけるよう体制を整えており、入院加療が必要な場合には適切な医療機関へご紹介させていただきます。麻生区栗平駅周辺で首や肩の痛みにお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください。
