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新生活に伴う心身の不調と「適応障害」:受診を見極めるポイント 麻生区栗平

[2026.05.15]

 4月は進学や就職、転勤など、生活環境が大きく変わる時期です。3月の別れの時期を越えて新たな出会い、新たな一歩へと期待が膨らむ一方で、緊張や不安も重なり自分でも気づかないうちに心身への負担がかかっていることがあります。また、この時期は気温や気圧の変動も大きくなりやすく、自律神経の不調から様々な症状が出ることがあります。単なる「疲れ」と見過ごされがちな症状の中には、適切な医学的介入が必要な疾患が隠れていることがあります。

  • 生活環境の変化で発症・悪化しやすい症状・疾患
  • 喘息

 気温・気圧の変化や精神的ストレスだけでなく、引っ越しや片付けなどでほこりやダニ、カビなどのアレルゲンに接する機会が増えることなども喘息発作の誘因となります。気道の炎症・過敏性により夜間や朝方の咳や特に息を吐くときにヒューヒュー、ゼーゼーするような音が特徴です。

  • めまい

 気圧の変化やストレスは内耳や脳の微小循環に影響し、メニエール病や脳血管疾患などのめまい症状を呈する身体疾患のリスクとなります。また、心理的な要因によるめまいも増加する傾向が見られる時期です。

  • 適応障害

 医学的には、(新しい環境という)明確なストレス因により、日常生活に支障をきたすほどの情緒的・行動的症状が現れる状態のことを指します。抑うつ気分や不安、不眠、対人トラブルや攻撃性、動悸、めまい、頭痛、食欲不振または過食など、様々な症状を呈することがあります。


  • 命に関わる「レッドフラッグ・サイン」

以下の症状は、緊急の医学的処置が必要な「危険な兆候」です。

  • 呼吸器系の緊急事態:
    「会話ができないほどの息苦しさ」「横になれず座らないと呼吸ができない(起座呼吸)」は、重症の喘息発作や心不全の兆候です。
  • 精神科的な緊急事態:
    強い希死念慮(死にたい気持ち・消えてしまいたくなる)や、食事が全く摂れず衰弱している場合は、速やかな精神科的介入が必要です。
  • 神経学的異常:
    激しい頭痛、突然のめまいに伴う構音障害(ろれつが回らない)、片側の麻痺がある場合は、脳血管障害(脳卒中)を強く疑い、直ちに救急車を要請してください。


  • 受診の目安

「ただの疲れ」と放置せず、以下の場合は当院へご相談ください。

  • 2週間以上、睡眠や食欲に明らかな変化がある。
  • 仕事や家事など、本来の役割が遂行できなくなっている。
  • 市販薬で咳やめまいが改善しない。

 

当院では、内科的な身体診察と、必要に応じたメンタルケアの両面からアプローチを行います。麻生区栗平駅周辺の地域の皆さまの「健康の入り口」として、適切な診断と治療を提供いたします。

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