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その胸の痛み、放っておいて大丈夫? 胸痛✖️麻生区栗平

[2026.03.27]

今回は救急受診の際に最も注意が必要な症状の一つである、胸痛についてお伝えします。

「胸が締め付けられる」「チクチクする」「息を吸うたびに胸が痛い」・・・

胸の中には心臓や肺、大動脈、食道など、生命維持に直結する重要な臓器があり、胸部症状の原因となるほか、皮膚や筋肉、骨、神経や腹部の臓器の異常で胸の症状を引き起こすこともあります。疾患によってそれぞれ特徴的な痛み方があるといわれますが、必ずしも特徴と一致しない場合もあり注意が必要です。

 

  1. 胸痛を引き起こす病気のうち特に緊急で治療や処置を要する代表的なもの
    • 急性心筋梗塞:心臓自体に酸素や栄養を与える血管が詰まる
    • 急性大動脈解離:心臓から全身への血液を運ぶ大動脈の壁が裂ける
    • 緊張性気胸:肺から空気が漏れ出る「気胸」の中でも心臓の動きに支障を来す
    • 肺塞栓症:肺を栄養する血管(肺動脈)が詰まる(エコノミークラス症候群)

 

  1. すぐに受診・救急車を呼ぶべき危険なサイン
    • 突然始まった激しい痛み
    • 今までに経験したことのないような痛み
    • 数分でおさまらず持続する痛み
    • 冷や汗や息苦しさ、吐き気、気を失う、気が遠くなる感覚を伴う
    • 「締め付けられる」「象に踏まれているような」圧迫感
    • 痛みが肩や腕、あご、背中にも広がる
    • 胸から背中にかけての裂けるような痛み

このような状況の時は無理して自分や家族の運転で来院しようとせず、救急車を呼ぶことを考えてください。救急隊による妥当な搬送先医療機関の選定や、緊急で必要な処置を受けられるメリットがあり、また無理な来院途中での事故などのリスクを減らすことも期待できます。

 

胸痛で受診する方の中で、上記のような生命に関わる疾患である方の割合は大きいわけではなく、約半数は特定される原因が見つからず、また特定された原因として多いものは皮膚や筋骨格系、神経など胸壁(胸部の内臓を包み保護する「外側」の部分)に由来するものである、という報告もありますが、生命に関わるような重大な病気は見逃したくないものです。

マチカド総合クリニックでは救急専門医の視点から、心電図検査や血液検査、超音波検査、CT検査など必要に応じて迅速に「怖い病気」に対応できるよう準備しています。怖い病気でなくても、受診して安心できることも大切なことです。受診するべきかどうか迷う場合はお気軽にご相談ください。

 

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