お子さまの急な発熱・嘔吐で受診を迷われている保護者の方へ
[2026.02.16]
お子さまの急な発熱や嘔吐は、ご家族にとって大きな心配事です。ここでは、受診のタイミングについて、目安となるサインをまとめました。
お子様の体調不良?受診を判断するポイント
基本的には、「いつもと様子が違う」という保護者の方の直感が最も大切です。少しでも迷われた際は、遠慮なくご相談ください。
1. 発熱時の受診のタイミング
子どもは免疫を作る過程で頻繁に熱を出します。熱の高さだけでなく、全身状態(元気があるか、水分が摂れているか)を観察することが重要です。
すぐに受診が必要なサイン
- 生後3ヶ月未満で38度以上の発熱: 抵抗力が弱いため、重い感染症が隠れている可能性があります。 3ヶ月未満の発熱は、重症感染症の兆候である可能性があり、早期の受診が望ましいです。 当院で対応できない場合は、地域の病院と連携します。
- 意識がはっきりしない: 視線が合わない、呼びかけに反応が鈍い、ずっとウトウトしている。
- 水分が全く摂れない: 飲んでも吐いてしまう、おしっこの回数が極端に減っている。
- 呼吸が苦しそう: 肩で息をしている、胸のあたりがペコペコ凹む(陥没呼吸)、ゼーゼーしている。
- けいれんを伴う: 初めてのけいれん、または5分以上続く場合。
診療時間内に受診をおすすめするケース
- 38度以上の熱が3日以上続いている。
- 解熱剤を使っても、顔色が悪くぐったりしている。
2. 嘔吐時の受診のタイミング
嘔吐は胃腸炎だけでなく、様々な病気のサインとして現れます。最も注意すべきは脱水症状です。
すぐに受診が必要なサイン
- 激しい腹痛を伴う: お腹を非常に痛がり、泣き叫ぶ。
- 嘔吐物に血や緑色の液体が混じる: 胆汁(緑色)や血が混じる場合は、腸閉塞などの緊急疾患の可能性があります。
- 頭を強く打った後の嘔吐: 脳への影響が懸念されます。
- 脱水のサインが見られる: 口の中がカラカラに乾いている。CRTが延長している。CRTは、Capillary Refill Timeの略で指を5秒ほど圧迫し、白くなった爪が元に戻るまでの時間を言います。これが2秒以上の場合は、要注意です。
家庭でのケアのポイント
大量の飲水はむしろ嘔吐を助長してしまいます。経口補水液をティースプーン1杯の少量から、5〜10分おきに少しずつ試してください。
3. 受診時にお伝えいただきたいこと
診察をスムーズに行い、的確な診断につなげるため、以下のメモや写真があると大変助かります。
- 経過のメモ: いつから熱があるか、何回吐いたか。
- 便や嘔吐物の写真: 色や形が普段と違う場合、スマートフォンで撮影してお持ちください。
- 飲んでいる薬: 他院で処方されているものがあれば、お薬手帳をご持参ください。
- 周囲の流行状況: 幼稚園・学校や家族内で流行している病気(インフルエンザ、胃腸炎など)。
最後に
子どもは急に容体が変化することがあります。「これくらいで受診してもいいのかな?」とためらう必要はありません。気になる際はいつでもご相談ください。
