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「外科」:キズや火傷の対応 麻生区栗平駅、救急、形成外科

[2026.02.09]

家事や日曜大工で刃物を扱っているときに手が滑って、
気をつけて歩いているのに段差でバランスを崩して転んでしまい、
お子様が元気に遊んでいる最中に何かにぶつかって、
食卓に置いたお椀に手が引っかかって熱い味噌汁が、
趣味で釣りをしていたら釣り針が、
立ち上がりを覚えたお子様の手が加熱式加湿器の吹き出し口に、

私たちが生活している中では、様々な場面でキズ火傷(やけど)を負うことがあります。

そんなとき、昔は「なめておけば治る」などと親から言われていた方もいらっしゃるかもしれませんが、いまはどうするのがよいとされているのでしょうか。

今回は、そんなキズ火傷を負ったとき、「ご家庭でできること」「受診する目安」についてまとめてみようと思います。

キズと火傷について

一般的に、キズ火傷「正常な皮膚組織の損傷」と考えることができます。

当たり前のようですが、皮膚は人の体で「からだの外」「からだの内」の境界にあります。外界からの刺激(暑さや寒さ、物理的な接触、紫外線など)や外敵(細菌やウイルスなどの微生物や毒物など)から体を守り、水分や熱の喪失をコントロールする働きがあります。また、内側の層には痛みや圧力、温度などを感じる神経(センサー)や血管が分布しています。

キズ火傷を負うと、そのような皮膚の働きが一部破綻することになります。

キズや火傷をした際の応急処置

まず行いたいこと

  • 止血
    出血が多い場合はまず止血します。基本的には出血している部分を清潔なガーゼ(なければハンカチやタオルなどでも)で圧迫します。可能であれば出血部位を心臓よりも高く上げることも有効です。
  • 洗浄
    清潔な水で洗います。皮膚のバリア機能の破綻に対して病原体が体内に入るのを防ぐために、しっかり洗って汚れを落とし、病原体の数を減らすことが重要です。基本的に水道水(井戸水ではなく)は一定基準を満たしており、キズを洗うのには十分に清潔と考えられています。少量の消毒薬よりも十分量の清潔な水道水での洗浄をお勧めします。洗った後は清潔なガーゼなどで水分を取りましょう。
  • 冷却
    痛みには冷却が有効です。特に火傷の場合、過剰な炎症を避けるためにも流水で冷やすことが重要です。また、脱衣の際に皮膚ごと剥がれてしまうこともあるので、無理に衣服を取ろうとせずに衣服の上から冷やすことも考慮してください。時間が経って腫れてくることがあるため、指輪や腕時計などは外しておきましょう。

やってはいけないこと

  • 傷をなめる
    口腔内の雑菌が傷から侵入して繁殖し感染することで、キズの治癒を阻害したり炎症が全身に波及する危険があります。
  • 自己判断での軟膏やクリームの使用
    受診した際にキズの状態の評価が困難になる場合があります。
  • きつく縛る
    指などの止血のために輪ゴムや粘着テープなどできつく縛り続けると、キズ以外の正常な組織を含めて血流・神経障害を来す可能性があります。

こんな時は病院へ

軽度のキズや浅いやけどは自然治癒が期待できることもありますが、中には受傷してすぐには判断が難しく、時間が経ってからキズが感染したり、やけどの深達度が変化したりすることがあります。特に下記のような場合には早めの受診をお勧めします。

  • 出血が止まらない
  • 皮膚の下の脂肪や骨がキズの中に見える
  • 刺さった異物が残っている
  • 地面や海水中、肉を切った後の包丁や錆び付いた刃物、餌をつけた後の釣り針など汚染したもので負傷した
  • 動物やヒトに咬まれたキズ
  • やけどで水ぶくれや黒色、白色に変色している、感覚がない部分がある
  • やけどの範囲が広い(手のひら1~2枚分以上)
  • 顔や手足、関節部、陰部のやけど

当院で対応可能なこと

  • キズの縫合や抜糸、やけどの処置
  • 超音波検査、CT検査などでの体内に残存する異物の確認

まとめ

適切な初期治療で治癒経過に違いが出る可能性もありますので、迷ったときにはご相談ください。広範囲な熱傷や再建を要するようなキズの場合など、当院での対応が困難な場合には、適切に高度医療機関へご紹介させていただきます。

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