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高脂血症

高脂血症(脂質異常症)は、血液中のコレステロールや中性脂肪が基準値から外れた状態を指します。この状態を放置すると血管の老化が進み、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気のリスクを高めてしまいます。神奈川県川崎市麻生区の「マチカド総合クリニック」では、日本救急医学会 救急専門医である院長が、救急医療の最前線で培った経験を活かし、将来の重大な病気を防ぐための生活習慣病管理に力を入れています。栗平駅から徒歩9分の立地で、平日は夜21時まで、さらに土日祝日も診療を行っているため、お仕事や家事で忙しい方でも継続して治療に取り組みやすい体制を整えております。血管の状態を詳しく確認するためのCT検査も院内で迅速に行うことが可能です。ご家族全員の健康を守る「地域の救急・総合診療拠点」として、些細な数値の変化から丁寧にサポートいたします。

高脂血症の症状について

高脂血症の最も大きな特徴は、初期段階では自覚症状がほとんど現れないということです。血液中の脂質が増えても痛みや違和感が生じないため、健康診断で数値の異常を指摘されても「どこも悪くないから大丈夫」と放置してしまう方が少なくありません。しかし、症状がない間にも血管の壁には脂質が溜まり続け、少しずつ血管が硬く、狭くなっていく動脈硬化が進んでいきます。

動脈硬化が進行し、血液の流れが著しく悪くなると、以下のようなサインが現れることがあります。これらの症状を感じた時には、すでに心臓や脳の血管に大きな負担がかかっている可能性があるため、早急な受診が必要です。

  • 階段を上る時に胸が締め付けられるような圧迫感がある
  • 一時的に片方の手足が動かしにくい、または痺れを感じる
  • 急に激しい頭痛やめまいが起こる
  • 歩くと足が痛くなり、休むと痛みが治まる(間欠性跛行)

高脂血症に関連する病気の詳細は「生活習慣病について」のページも参照してください。

高脂血症の原因について

高脂血症の原因は、大きく分けて生活習慣によるものと、体質や他の疾患によるものの2つに分類されます。現代社会においては、食生活の欧米化や運動不足が主な要因となるケースが増えています。私たちが日々の診療でよくお伺いする原因には、主に以下のようなものがあります。

食生活の乱れ

脂身の多い肉類や卵黄、乳製品などの動物性脂肪の摂りすぎはLDLコレステロールを増やします。また、アルコールや甘いお菓子、炭水化物の過剰摂取は中性脂肪の値を押し上げる大きな要因となります。外食が多い方や、夜遅い時間に食事を摂る習慣がある方も注意が必要です。

運動不足と肥満

体を動かす機会が減ると、本来エネルギーとして消費されるはずの脂質が血液中に余ってしまいます。特に内臓脂肪型肥満の方は、脂質代謝に異常をきたしやすく、善玉と呼ばれるHDLコレステロールが減少しやすくなります。川崎市麻生区の周辺でも、デスクワーク中心の生活の方は意識的な運動が大切です。

加齢とホルモンバランスの変化

年齢を重ねると代謝が落ち、脂質の数値が上がりやすくなります。特に女性の場合は、更年期を境にエストロゲンという女性ホルモンが減少することで、LDLコレステロールが急激に上昇する傾向があります。これまで数値に問題がなかった方でも、50歳前後からは定期的な血液検査が推奨されます。

遺伝的要因(家族性高コレステロール血症)

生活習慣に関わらず、遺伝的に脂質を代謝する力が弱く、若い頃から極めて高い数値を示す場合があります。これを家族性高コレステロール血症と呼びます。ご家族に若くして心筋梗塞などを起こされた方がいる場合は、早めのスクリーニング検査が重要です。当院ではCT検査等を用いて、血管の石灰化状態なども詳しく確認いたします。

高脂血症の病気の種類について

高脂血症は現在、医学的には「脂質異常症」と呼ばれています。血液検査の結果によって、大きく以下の3つのタイプに分けられます。それぞれのタイプで、注意すべきリスクやアプローチが異なります。

高LDLコレステロール血症

いわゆる「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロールが基準値を超えている状態です。LDLは血管の壁に入り込み、動脈硬化を直接引き起こすリスク因子となります。健診で最も指摘されやすい項目であり、心血管疾患予防において最も管理が重視される数値です。

低HDLコレステロール血症

「善玉」と呼ばれるHDLコレステロールが基準値より少ない状態です。HDLは余分なコレステロールを回収して肝臓へ戻す働きがあるため、これが少ないと掃除が行き届かず、血管が詰まりやすくなります。喫煙や肥満、運動不足などが原因で数値が下がることが知られています。

高トリグリセライド(中性脂肪)血症

血液中の中性脂肪が過剰な状態です。中性脂肪そのものが直接血管を詰まらせるだけでなく、数値が高いとLDLを小型化させてより血管に侵入しやすくしたり、HDLを減らしたりと、間接的に動脈硬化を悪化させます。非常に高い数値(500mg/dL以上など)になると、急性膵炎という激痛を伴う病気を引き起こす恐れもあります。

関連する血圧の管理については「血圧」のページを、血糖値が気になる方は「糖尿病」のページを併せてご覧ください。

高脂血症の治療法について

高脂血症の治療のゴールは、数値を下げることそのものではなく、将来の心筋梗塞や脳梗塞を防ぐことにあります。当院では、患者さん一人ひとりの年齢、性別、他の持病(高血圧や糖尿病など)、喫煙歴などを総合的に判断し、適切な目標値を設定して治療を進めてまいります。

食事療法

治療の基本は毎日の食事です。LDLコレステロールが高い方は動物性脂肪(飽和脂肪酸)を控え、植物性脂肪や魚(不飽和脂肪酸)、食物繊維を積極的に摂るようにします。中性脂肪が高い方は、糖質やアルコールの量を調節することが効果的です。無理な制限は続きませんので、ライフスタイルに合わせた具体的な工夫をご提案します。

運動療法

有酸素運動は、善玉であるHDLコレステロールを増やし、中性脂肪を減らす効果が期待できます。ウォーキングや軽いジョギングなどを、1日30分以上、週に3回以上継続することを目指しましょう。栗平駅周辺の散歩コースを見つけるなど、日常生活の中で楽しく続けられる方法を一緒に考えていきましょう。

薬物療法

食事や運動を数ヶ月続けても数値が改善しない場合や、すでに動脈硬化が進んでいてリスクが高いと判断される場合には、お薬による治療を開始します。現在は、肝臓でのコレステロール合成を抑えるお薬や、小腸での吸収をブロックするお薬など、副作用を考慮しながら選択できる多様な治療薬があります。

  • スタチン系薬剤(コレステロール合成抑制)
  • 小腸コレステロールトランスポーター阻害剤
  • フィブラート系薬剤(主に中性脂肪を低下)
  • EPA・DHA製剤(魚の脂の成分を利用)

お薬の服用については「一般的な内科の病気」のページでも解説しています。

高脂血症についてのよくある質問

Q1.卵は1日1個までにしたほうがいいでしょうか?

A1.食事から摂取するコレステロールが直接血中の数値に反映される度合いには個人差がありますが、高LDLコレステロール血症の方は、卵黄やレバーなどのコレステロールを多く含む食品の摂取を、1日200mg以下(卵1個程度)に抑えることが一般的に推奨されています。ただし、極端に控えるよりも、肉の脂身を減らすなどの脂肪酸のバランスを整えるほうが効果的な場合も多いです。

Q2.一度お薬を飲み始めたら、一生やめられないのでしょうか?

A2.必ずしも一生飲み続けるとは限りません。お薬で数値を安定させつつ、生活習慣の大幅な改善(減量や食生活の適正化)に成功した場合、お薬を減らしたり、中止したりできる可能性もあります。ただし、自己判断での中断は動脈硬化のリスクを急上昇させるため、必ず主治医と相談しながら進めることが大切です。

Q3.お酒は全く飲んではいけないのでしょうか?

A3.適量であれば禁止する必要はありません。しかし、アルコールは肝臓での中性脂肪合成を促進するため、中性脂肪が高い方は節酒が強く推奨されます。目安としては、ビールであれば中瓶1本、日本酒であれば1合程度を「週に数回の休肝日」を設けて楽しむ程度に留めるのが理想的です。

院長より

マチカド総合クリニックの院長、菅原誠太郎です。私はこれまで、救急専門医として、心筋梗塞や脳卒中で運び込まれる多くの患者さんを治療してきました。その際、後悔されるご家族やご本人から「健診で数値が高いのは知っていたけれど、痛くも痒くもなかったから…」という言葉を幾度となく耳にしました。その経験があるからこそ、私たちは高脂血症という「静かな病気」の管理を極めて重要視しています。

当院では、単にお薬を処方するだけでなく、CT完備というハード面を活かし、必要に応じて血管の詰まり具合を評価することで、患者さんご自身が「今、治療が必要な理由」を納得して取り組めるような診療を心がけています。地域のみなさまが、10年後、20年後も元気に歩き続け、大切なご家族と過ごせるように、プライマリーケアの拠点としてサポートいたします。

「どの科に行けばいいかわからない」「なんとなく数値が気になる」といった不安にも寄り添います。栗平駅から徒歩圏内で、土日祝も平日夜21時まで診療していますので、お仕事帰りの方やお子さん連れのご家庭も、どうぞお気軽にマチカド総合クリニックへお越しください。私たちと一緒に、健やかな未来を作っていきましょう。

動脈硬化に関連する重大な病気については「脳梗塞の診断・治療」のページ「虚血性心疾患の診断・治療」のページも併せてご覧ください。

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