骨粗鬆症
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は、骨の強度が低下して骨折しやすくなる病気です。加齢や閉経後のホルモンバランスの変化が主な原因となりますが、初期段階では痛みがほとんどないため、自分では気づきにくいのが特徴です。私たちのマチカド総合クリニックでは、川崎市麻生区の栗平駅から徒歩9分の立地で、整形外科だけでなく内科や救急科、さらにはCTなどの高度な画像検査機器を完備して骨粗鬆症の早期発見と治療に取り組んでいます。土日祝日も診療し、平日夜21時まで対応しておりますので、お仕事帰りや休日にもご相談いただけます。地域の皆さんがいつまでも元気に歩き続けられるよう、生活習慣の改善から専門的なお薬の処方まで、一人ひとりに寄り添ったサポートを行っております。
骨粗鬆症の症状について
骨粗鬆症は、実はサイレントディジーズ(静かなる病気)と呼ばれています。これは、骨がスカスカになっても、骨折するまでは痛みなどの自覚症状がほとんど現れないためです。しかし、日常の何気ない動作の中で少しずつ変化が起きている場合があります。以下のようなサインがある場合は、骨の健康状態を確認することをお勧めします。
身長の短縮と背中・腰の曲がり
若い頃に比べて身長が2センチ以上低くなった、あるいは家族から背中が丸くなったと指摘されることはありませんか。これは、骨粗鬆症によって背骨が自分の重みを支えきれず、押しつぶされるように変形する圧迫骨折が起きている可能性があります。痛みを感じないまま進行することもあるため、注意が必要です。
慢性的な腰痛や背中の痛み
重いものを持ったときだけでなく、立ち上がるときや寝返りを打つときに腰や背中に重だるい痛みを感じることがあります。これは変形した骨が周囲の筋肉や神経を刺激しているサインかもしれません。痛みが続く場合は、我慢せずに受診してください。
腰痛の詳細については「腰痛」のページを参照してください。
軽微な衝撃による骨折
本来であれば骨折しないような「転んだだけ」「くしゃみをしただけ」「布団を持ち上げただけ」といった軽い衝撃で骨が折れてしまうのは、骨粗鬆症の典型的な症状です。特に手首、付け根、背骨、腕の付け根は折れやすい部位として知られています。
骨折の詳細については「骨折」のページを参照してください。
骨粗鬆症の原因について
骨は一度作られたらずっとそのままではありません。古い骨を壊す「骨吸収」と、新しい骨を作る「骨形成」を絶えず繰り返して強度を保っています。このバランスが崩れ、壊す力が作る力を上回ってしまうことが骨粗鬆症の直接的な原因です。
女性ホルモンの減少
女性の場合、閉経を迎えると女性ホルモンであるエストロゲンが急激に減少します。エストロゲンには骨を壊す働きを抑える役目があるため、その不足により骨密度が急降下してしまいます。そのため、50代以降の女性は特にリスクが高まります。
加齢による代謝機能の低下
男女を問わず、高齢になると腸でのカルシウム吸収能力が落ち、骨を作る力も衰えてきます。また、骨を強化するために必要なビタミンDを体内で作る能力も低下するため、加齢そのものが大きな要因となります。
不摂生な生活習慣
骨の健康を保つためには、適切な栄養と刺激が必要です。過度なダイエットによる栄養不足、慢性的な運動不足、喫煙、過度のアルコール摂取などは、骨の質を低下させます。日頃から体を動かさない生活は、骨への刺激を不足させ、骨を弱くしてしまいます。
特定の病気や薬の影響
後述する「二次性骨粗鬆症」のように、他の病気の治療や薬の副作用によって骨が弱くなることがあります。例えば、ステロイド薬の長期使用や、糖尿病、甲状腺の病気などが挙げられます。
糖尿病の詳細は「糖尿病」のページを参照してください。
骨粗鬆症の病気の種類について
骨粗鬆症は、その発生原因によって大きく2つのタイプに分けられます。ご自身がどちらのタイプに該当するかを知ることは、適切な治療方針を決める上で非常に重要です。
原発性骨粗鬆症(げんぱつせいこつそしょうしょう)
特定の原因疾患がなく、加齢や閉経、生活習慣によって起こるタイプです。骨粗鬆症の約9割がこのタイプに分類されます。主な内訳は以下の通りです。
- 閉経後骨粗鬆症・・エストロゲンの欠乏により骨吸収が促進されるもの。
- 老人性骨粗鬆症・・加齢により骨形成の能力が低下し、カルシウム吸収も落ちるもの。
- 特発性骨粗鬆症・・妊娠や授乳、若年での発症など原因がはっきりしないもの。
二次性骨粗鬆症(にじせいこつそしょうしょう)
他の病気や、特定の薬を使用していることが引き金となって発症するタイプです。この場合、元の病気の治療を優先することが骨の状態改善に繋がることもあります。代表的な原因は以下の通りです。
- 内分泌疾患・・甲状腺機能亢進症や副甲状腺の異常など。
- 生活習慣病・・糖尿病や慢性腎臓病などにより、骨の質が劣化するもの。
- 薬物性・・ステロイド薬の長期服用などによる副作用。
- 不動性・・麻痺や長期の療養により、骨に負荷がかからない状態。
生活習慣病との関連については「生活習慣病について」のページを併せてご確認ください。
骨粗鬆症の治療法について
骨粗鬆症の治療の最終的な目的は、骨折を未然に防ぎ、自立した生活を長く続けることです。当院では、薬物療法を軸に、食事や運動といった生活習慣の改善を組み合わせた包括的なアプローチを行っています。
薬物療法
低下した骨密度を上げ、骨折のリスクを下げるためのお薬が現在は数多く開発されています。患者さんの状態や年齢に合わせて最適なものを選択します。
- 骨吸収抑制剤・・骨を壊す働きを抑える薬(ビスホスホネート製剤、SERMなど)。
- 骨形成促進剤・・新しい骨を作る働きを助ける薬(テリパラチドなど)。
- 骨代謝調整剤・・カルシウムの吸収を助ける薬(活性型ビタミンD3製剤など)。
- 抗RANKL抗体・・半年に一度の注射で骨吸収を強力に抑える薬(デノスマブ)。
食事療法(栄養管理)
骨の材料となるカルシウムだけでなく、その吸収を助けるビタミンDやビタミンK、骨の土台となるタンパク質をバランスよく摂取することが不可欠です。サプリメントに頼りすぎず、日々の食事から摂取する工夫をアドバイスいたします。
運動療法
骨は負荷がかかることで強くなる性質があります。無理な運動ではなく、ウォーキングや片足立ち、背筋を伸ばす体操など、骨に刺激を与え筋力を維持する運動を推奨しています。転倒を防止するための体幹トレーニングも効果的です。
転倒による怪我が心配な方は「転倒、外傷」のページもご覧ください。
骨粗鬆症についてのよくある質問
Q1. 骨粗鬆症の検査は痛いですか?
A1. いいえ、痛みはありません。一般的にはX線を使った骨密度測定(DEXA法)や血液検査、尿検査などを行います。当院ではCTを用いた診断も可能です。検査は短時間で終わり、お身体への負担も少ないものですので、安心してお受けください。
Q2. 骨粗鬆症は治りますか?
A2. 一度スカスカになった骨を完全に元の状態に戻すのは簡単ではありません。しかし、適切な治療を継続することで骨密度の低下を食い止め、数値を向上させることは期待できます。最も重要なのは骨折の連鎖を断ち切ることであり、そのためのコントロールは十分に可能です。
Q3. 牛乳が苦手なのですが、カルシウムは摂れますか?
A3. はい、大丈夫です。小魚や干しエビ、小松菜、豆腐や納豆などの大豆製品にもカルシウムは豊富に含まれています。食品だけで補うのが難しい場合には、不足分を補うお薬を処方することも可能ですので、診察時にご相談ください。
Q4. 何歳くらいから検査を受けるべきですか?
A4. 女性の方は、ホルモンバランスが大きく変わる50歳前後(閉経期)を目安に一度検査を受けることを強くお勧めします。また、男女問わず70歳以上の方や、ご家族に大腿骨骨折をされた方がいる場合は、早めのチェックが安心に繋がります。
院長より
マチカド総合クリニックでは、骨粗鬆症の診療を単なる骨の数値の管理とは考えていません。それは、患者さんの将来の健康寿命、つまり「自分の足で歩き続ける自由」を守るための大切なステップです。私たちは、総合診療の視点を大切にしており、整形外科的な痛みへの対応はもちろん、内科的な合併症や救急医としての知見も活かした包括的な診療を提供しています。
私たちがこの川崎市麻生区片平の地で診療を行う中で感じるのは、骨折をきっかけに急激に元気がなくなってしまう高齢の方が多いという現実です。しかし、早期に適切な介入ができれば、防げた怪我や守れた日常がたくさんあります。当院にはCTなどの高度な画像検査機器があり、迅速かつ精緻な診断が可能です。また、複数医師体制を整えることで、お待たせする時間を短縮し、ストレスなく通っていただける環境作りを徹底しています。
「自分はまだ大丈夫」「年だから仕方ない」と放置せず、まずは現状を知ることから始めませんか。栗平駅から徒歩圏内にあり、土日祝日も夜21時まで開いている当院であれば、ご家族と一緒に受診していただくことも容易です。私たちは、ご家族全員の健康を見守るファミリークリニックとして、皆様の不安に寄り添い、丁寧な説明と根拠に基づいた治療を提供することをお約束します。少しでも気になることがあれば、いつでもお気軽に扉を叩いてください。スタッフ一同、笑顔でお迎えいたします。
整形外科の診療については「整形外科」のページも併せて参照してください。
