骨折
マチカド総合クリニックでは、日常的な転倒やスポーツによるケガ、また高齢の方に多い骨折まで幅広く対応しています。私たちは、川崎市麻生区片平エリアの「地域の救急」として、平日は夜21時まで、さらに土日祝日も診療を行っています。栗平駅から徒歩9分の通いやすい立地で、駐車場も完備しているため、急な痛みで歩くのがつらい場合や車での来院もスムーズです。日本救急医学会が認定する救急専門医である院長のもと、院内のCT検査を活用して、迅速な診断に努めています。
骨折の原因
骨折とは、骨に強い力が加わって折れたり、ひびが入ったり、砕けたりした状態を指します。日常生活の中で骨折が起こる背景には、いくつかの主な原因があります。私たちは患者さんの受傷時の状況を詳しく伺うことで、適切な診断に繋げています。
強い衝撃による外傷性骨折
最も一般的な原因は、事故や転倒による強い外部からの衝撃です。階段での踏み外し、濡れた床での転倒、自転車や自動車の事故、スポーツ中の激しい接触などが挙げられます。こうした急なケガには、当院の救急科と整形外科が連携して対応いたします。
詳細については「転倒、外傷」のページを参照してください。
繰り返しの負荷による疲労骨折
一度の衝撃は小さくても、同じ部位に繰り返し力が加わり続けることで起こるのが疲労骨折です。特に部活動に励む学生さんや、日常的にランニングなどのスポーツを行う方に多く見られます。足の甲の骨や、すねの骨などに起こりやすいのが特徴です。
骨の強度が低下して起こる病的骨折
本来なら折れないような軽い力でも、骨自体が弱くなっているために骨折してしまうことがあります。その代表的な原因が骨粗鬆症です。特に閉経後の女性や高齢の方は、骨密度が低下しやすいため、くしゃみや少し体制を変えただけで骨折(圧迫骨折など)を起こすこともあります。
骨密度が気になる方の詳細については「骨粗鬆症」のページを参照してください。
骨折によって引き起こされる病気や症状
骨折は単に「骨が折れる」だけではなく、その周囲にある神経、血管、筋肉などにも影響を及ぼす可能性があります。適切な初期処置が行われないと、後遺症や他の合併症を招くこともあるため、注意が必要です。
神経損傷としびれ
骨が折れた際に、そのすぐ近くを通っている神経が傷ついたり圧迫されたりすることがあります。これにより、折れた部位から先の感覚がなくなったり、激しいしびれを感じたり、筋肉を動かせなくなったりすることがあります。早期の神経症状のチェックが不可欠です。
血管損傷と血流障害
骨の断端(折れた断面)によって血管が損傷すると、大量の出血や血流障害が起こります。血流が途絶えると、その先の組織が壊死(えし)してしまう恐れがあるため、緊急の対応が求められるケースもあります。患部が冷たくなっていたり、拍動が感じられない場合は非常に危険なサインです。
コンパートメント症候群
骨折に伴う出血や腫れによって、筋肉を包んでいる「区画(コンパートメント)」の中の圧力が異常に高まる状態です。圧力が上がることで血流が悪化し、筋肉や神経に深刻なダメージを与えます。激しい痛みや腫れが続く場合は、早急な減圧処置が必要になることもあります。
偽関節(ぎかんせつ)
骨折部位が適切に固定されなかったり、血流が悪かったりすると、骨同士がくっつかずにグラグラとした状態が続くことがあります。これを偽関節と呼び、痛みや機能障害が残ってしまいます。特に高齢の方や喫煙習慣のある方は、骨の癒合(ゆごう)が遅れる傾向があります。
骨折の診断と検査
骨折が疑われる場合、当院では迅速に診断を行うための体制を整えています。私たちは患者さんの痛みを最小限に抑えつつ、正確に状態を把握することを優先しています。
身体診察
まずは医師が直接、患部の腫れ、皮下出血、変形、異常な可動性(本来動かない場所が動くこと)を確認します。また、特定の場所を押したときに響くような痛み(マルゲーニュ圧痛)があるかどうかを慎重に診察します。
レントゲン検査
骨折診断の基本となる検査です。骨の折れ方やズレの方向を複数の角度から撮影して確認します。しかし、レントゲンだけでは見えにくい小さな骨折(ひび)や、複雑な形状の骨の折れ方を見逃してしまう可能性もあります。
CT検査による詳細な評価
当院には高度な画像検査ができるCTを完備しています。レントゲンでは判断が難しい部位や、関節付近の複雑な骨折、脳への影響が心配される頭部打撲に伴う骨折なども、院内で速やかに詳しく調べることが可能です。救急専門医の視点から、見逃しのない精密な診断を行います。
詳細については「脳神経外科」のページやCT検査の項目も参考にしてください。
骨折の処置や治療法
骨折の治療の基本は、ズレた骨を元の位置に戻し(整復)、その状態でしっかり固定することです。当院では、症状や生活スタイルに合わせた最適な治療法を提案します。
応急処置(RICE処置)
来院直後や現場での基本は、安静(Rest)、冷却(Icing)、圧迫(Compression)、挙上(Elevation)です。これにより、腫れや痛みを最小限に抑えることができます。受傷直後に適切な処置を行うことが、その後の経過に大きく影響します。
整復(せいふく)
ズレてしまった骨を、医師が手を使って元の位置に引き戻す作業です。痛みを伴うことが多いため、必要に応じて局所麻酔などを用いながら慎重に行います。骨を正しい位置に戻すことは、痛みの軽減と機能回復の第一歩です。
固定療法(ギプス・シーネ)
骨がくっつくまで動かないように固定します。当院では、従来の重い石膏ギプスだけでなく、軽量で水にも強い素材や、取り外しが可能な副子(シーネ)など、患者さんの負担が少ない方法を選択しています。固定期間中は、定期的にズレがないかを確認します。
手術治療の判断と紹介
骨のズレが大きく手で戻せない場合や、関節内の骨折、複雑な粉砕骨折などの場合は、金属のプレートやスクリューで固定する手術が必要になることがあります。その際は、私たちが信頼する専門医療機関へスムーズに橋渡しを行い、一貫したサポートを提供します。
リハビリテーション
固定している間に筋肉が衰えたり、関節が固まったりするのを防ぐために、適切なタイミングでリハビリを始めます。日常生活に支障が出ないよう、可動域を広げる訓練や筋力トレーニングを計画的に行っていきます。
料金について
骨折の治療は基本的に保険診療となります。初診料や再診料のほか、検査や処置の内容に応じて費用がかかります。以下は3割負担の方の目安ですが、部位や状況により前後しますのでご了承ください。
| 項目 | 費用目安(3割負担時) | 備考 |
|---|---|---|
| 初診料・再診料 | 約400円 - 1,000円 | 夜間や休日、深夜は別途加算があります。 |
| レントゲン検査 | 約1,000円 - 2,000円 | 撮影する枚数や部位によって変動します。 |
| CT検査 | 約5,000円 - 7,000円 | 精密な診断が必要な際に行います。 |
| 整復・固定処置費 | 約2,000円 - 10,000円 | 骨折の部位や固定の方法により異なります。 |
※お薬が処方される場合は、別途調剤薬局での費用が必要となります。交通事故の場合は、自賠責保険の取り扱いも可能です。
骨折についてのよくある質問
Q1. 骨折しているかどうかの見分け方はありますか?
A1. 激しい痛みや腫れ、皮下出血がある場合や、患部を変な方向に動かせる場合は骨折の可能性が非常に高いです。しかし、「ひび」程度だと歩けてしまうこともあります。「たかが打撲」と自己判断せず、早めに受診して確認することをお勧めします。
Q2. ギプスをしているとお風呂はどうすればいいですか?
A2. ギプスを濡らしてしまうと、中が蒸れて皮膚炎を起こしたり、強度が落ちたりします。ビニール袋と防水テープで厳重に保護するか、市販の防水カバーを利用してください。最近では、取り外し可能な固定具に変更できる場合もありますので、医師にご相談ください。
Q3. 骨を早くくっつけるためにできることはありますか?
A3. バランスの良い食事、特にカルシウムやビタミンD、タンパク質を意識して摂ることが大切です。また、禁煙は非常に重要です。タバコに含まれる成分は血管を収縮させ、骨の修復に必要な血流を阻害するため、治りが著しく遅くなることがわかっています。
Q4. 骨折中に湿布を貼ってもいいですか?
A4. 腫れや熱感がある初期段階では、炎症を抑えるために湿布を貼ることは有効です。ただし、骨折そのものを治す効果はありません。あくまで痛みの緩和が目的です。皮膚がかぶれやすい方は、長時間の使用に注意してください。
Q5. 仕事や学校は休まなければなりませんか?
A5. 部位によりますが、足の骨折で移動が困難な場合や、手を使って作業をする仕事の場合は、数日間の安静が必要なこともあります。当院では診断書の発行も行っていますので、患者さんの生活環境に合わせた最適な療養方法をアドバイスいたします。
院長より
骨折は、ある日突然、日常生活を一変させてしまうケガです。特に、どの科に行けばいいかわからないような急な痛みや、夜間・休日のトラブルは、患者さんやご家族にとって大きな不安となるでしょう。マチカド総合クリニックは、そんな地域の皆さんの不安に寄り添う「プライマリーケアの拠点」でありたいと考えています。
私は救急専門医として、これまでに数多くの外傷診療に携わってきました。その経験を活かし、当院ではCTなどの高度な医療機器を駆使して、迅速かつ正確な診断を下すことに全力を注いでいます。救急病院まで行かなくても、地域の中で高度な診断を受けられる体制を整えることが、私たちの使命です。
川崎市麻生区の片平エリアで、お子さんからお年寄りまで、誰もが安心して相談できる「ファミリークリニック」として、私たちは皆さんの健康を支えます。平日21時までの夜間診療や、土日祝日の対応も、すべては「困ったときにすぐに力になりたい」という思いからです。骨折の疑いがあるときはもちろん、些細なケガでも遠慮なくご相談ください。私たちが、一日も早い回復をお手伝いいたします。
