胸痛
胸の痛み、いわゆる「胸痛」は、誰もが一度は経験したことがあるかもしれません。しかし、その原因は心臓や肺などの命に関わる重大な病気から、ストレスや消化器の不調、筋肉の痛みまで非常に多岐にわたります。私たちは、患者さんが抱く「この痛みは放っておいても大丈夫なのだろうか」という不安に真摯に寄り添います。神奈川県川崎市麻生区の「マチカド総合クリニック」では、日本救急医学会の救急専門医が在籍しており、救急外来での豊富な経験を活かした迅速な診断が可能です。また、院内にはCT検査装置を完備しており、重大な疾患をその場で早期に発見できる体制を整えています。栗平駅から徒歩9分、駐車場も完備しており、平日は夜21時まで、土日祝日も診療を行っておりますので、急な体調不良の際も安心してご相談ください。川崎市麻生区や片平エリアの地域の皆様にとって、いつでも頼れる「地域の救急箱」のような存在でありたいと考えています。
胸痛の原因
胸痛の原因は、どの臓器に問題があるかによって大きく5つのグループに分けられます。診察の際には、痛みの場所、持続時間、どのような時に痛むのかを詳しくお伺いし、原因を絞り込んでいきます。
心臓や血管に関連する原因
最も注意が必要なのが、心臓に血液を送る冠動脈が細くなったり詰まったりする疾患です。命に関わる可能性があるため、迅速な判断が求められます。
呼吸器(肺・胸膜)に関連する原因
肺そのものには痛みを感じる神経がありませんが、肺を包む「胸膜」に炎症が起きたり、肺の組織が破れたりすることで強い痛みが生じます。
消化器に関連する原因
意外かもしれませんが、胃や食道の不調が「胸の痛み」として感じられることは非常に多いです。特に食道は心臓のすぐ裏側を通っているため、判別が難しい場合があります。
骨格・筋肉・神経に関連する原因
肋骨の骨折や、肋骨に沿って走る神経の痛み(肋間神経痛)、また胸回りの筋肉痛などが原因となるケースです。特定の動作で痛みが増すのが特徴です。
心因性(ストレスなど)に関連する原因
過度なストレスや不安によって、心臓に異常がなくても胸の締め付け感や痛みを感じることがあります。過換気症候群などもこれに含まれます。
胸痛によって引き起こされる病気
胸痛を伴う代表的な病気には、以下のようなものがあります。緊急性を要するものも含まれるため、症状に心当たりがある場合は早めの受診をお勧めします。
狭心症・心筋梗塞
心筋に酸素を送る血管が狭くなったり(狭心症)、完全に詰まったり(心筋梗塞)する病気です。冷や汗を伴うような強い圧迫感が特徴です。詳細については「虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)の診断・治療」のページを参照してください。
心不全
心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送れなくなる状態です。胸の重苦しさとともに、息切れやむくみが現れることがあります。詳細については「心不全の診断・治療」のページを参照してください。
大動脈解離
体の中で最も太い血管である「大動脈」の壁が裂けてしまう、極めて緊急性の高い病気です。突然、背中から胸にかけて「引き裂かれるような痛み」が走るのが特徴です。
気胸(ききょう)
肺に穴が空き、空気が漏れ出して肺がしぼんでしまう病気です。痩せ型の若い男性や、喫煙習慣のある方に多く見られます。突然の胸の痛みと呼吸苦が同時に起こるのがサインです。呼吸が苦しい時の詳細については「呼吸が苦しい」のページを参照してください。
逆流性食道炎
胃酸が食道へ逆流し、食道の粘膜が荒れてしまう病気です。胸焼けとともに、胸の真ん中あたりに痛みを感じることがあります。食事の後に症状が出やすいのが特徴です。
帯状疱疹(たいじょうほうしん)
ウイルスによって皮膚に発疹と痛みが出る病気ですが、発疹が出る前に「胸がピリピリ痛む」といった前駆症状が出ることがあります。詳細については「帯状疱疹」のページを参照してください。
胸痛の処置や治療法
当院では、患者さんの症状に合わせて最適な検査・治療を組み合わせて提供しています。まずは緊急を要する状態かどうかを正確に見極めることから始めます。
迅速な診断のための検査
胸痛の原因を特定するために、当院では以下の検査を必要に応じて実施します。救急医療の現場で培った判断力で、適切な検査を選択します。
- 心電図検査・・心臓の電気的な動きを記録し、不整脈や心筋虚血の有無を調べます。
- CT検査(画像検査)・・胸部CTによって、肺の状態や血管の異常(大動脈解離や肺塞栓症など)を精密に診断します。
- 血液検査・・心筋にダメージがある時に放出されるタンパク質や、炎症反応などを確認します。
- 胸部レントゲン・・肺の虚脱(気胸)や肺炎、心臓の拡大などを素早くチェックします。
内科的・外科的アプローチ
診断がついた後は、それぞれの疾患に適した治療を開始します。当院で完結できる治療もあれば、高度医療機関への橋渡しが必要なケースもあります。
- 薬物療法・・狭心症に対する血管拡張薬や、血栓を防ぐ薬、逆流性食道炎に対する胃酸分泌抑制薬などの処方を行います。
- 酸素投与・・呼吸不全や心不全が見られる場合、一時的に酸素吸入を行い体への負担を軽減します。
- 専門病院への紹介・・心筋梗塞や大動脈解離など、緊急手術やカテーテル治療が必要と判断した場合は、速やかに連携病院へ救急搬送の手配をします。
- 生活習慣の改善指導・・生活習慣病が原因の場合は、将来のリスクを減らすための食事や運動のアドバイスを行います。
生活習慣病全般についての詳細は「生活習慣病について」のページをご覧ください。
料金について
当院での胸痛に関する診療は、原則として健康保険が適用される保険診療となります。初診料、検査料、処置料などの合計金額が窓口でのご負担となります。
| 項目 | 3割負担の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 初診料・再診料 | 約400円-1,000円 | 時間外や休日などの加算により変動します |
| 心電図検査 | 約400円 | 診断に必要な基本的な検査です |
| 胸部CT検査 | 約4,500円-5,500円 | 高度な画像診断を行う場合の目安です |
| 血液検査 | 約1,500円-3,000円 | 項目数により異なります |
※上記は概算です。他の検査や処方箋の有無により実際の窓口負担額は変わりますので、詳しくはお会計時にご確認ください。
胸痛についてのよくある質問
Q1. どのような痛みの時に、すぐに病院へ行くべきですか?
A1. 「突然の激しい痛み」「胸を締め付けられるような圧迫感」「冷や汗や吐き気を伴う痛み」「背中まで広がる痛み」がある場合は、一刻を争う可能性があります。また、安静にしていても15分以上痛みが続く場合も、速やかに受診するか、救急車を検討してください。
Q2. ストレスでも胸が痛くなることはありますか?
A2. はい、あります。過度な緊張やストレスによって自律神経が乱れ、胸の痛みや違和感として現れることがあります。ただし、ご自身で「ストレスのせいだ」と決めつけてしまうと、背後に隠れた重大な病気を見逃すリスクがあります。まずは一度検査を受け、身体的な問題がないことを確認することが大切です。
Q3. チクチクとした一瞬の痛みも相談して良いですか?
A3. もちろんです。一瞬の痛みであっても、それが不整脈の前触れであったり、筋肉や骨の問題であったりすることがあります。患者さんが「これくらいで」と思わずに気軽に相談できるのが、当院のようなプライマリーケア(初期診療)の役割です。不安を解消するために、ぜひ来院してください。
Q4. CT検査はすぐに受けられますか?
A4. 当院ではCTを完備しておりますので、医師が必要と判断した場合は迅速に検査を行うことができます。大規模な病院のように数時間待つといったストレスを抑え、スムーズな診断導線を実現しています。
院長より
「胸が痛い」と感じたとき、誰もが「もしかしたら大変なことが起きているのではないか」という不安に襲われます。その不安こそが、体が発している大切なサインです。私たちは、そのサインを絶対に見逃さないよう、救急専門医としての知見をフルに活用して診療にあたっています。マチカド総合クリニックの最大の強みは、大学病院レベルの高度な診断機器(CT)を持ちながら、町のお医者さんとしての「通いやすさ」を両立させている点です。平日は夜21時まで、そして土日祝日も診療を行っているのは、仕事や家庭で忙しい地域の皆様が、不安を抱えたまま一晩を過ごすようなことがないようにしたいという思いからです。栗平駅から徒歩圏内で駐車場も広く、どの科にかかればいいか分からないような曖昧な症状でも、私たちが最初の窓口となり、適切な医療への橋渡しをいたします。「こんな些細な痛みで相談してもいいのかな」と迷う必要はありません。皆様の健康と安心を守るため、マチカド総合クリニックはいつでも門戸を広げてお待ちしております。
当院の救急診療体制についての詳細は「救急科」のページも併せてご覧ください。
