胃腸炎
胃腸炎は、日常生活の中で誰もが一度は経験したことがあるほど身近な病気ですが、急な腹痛や吐き気に見舞われると非常に不安になるものです。神奈川県川崎市麻生区の栗平駅から徒歩9分の場所に位置する私たちマチカド総合クリニックでは、こうした急な体調不良に迅速に対応できる体制を整えています。当院には日本救急医学会救急専門医が在籍しており、単なるお腹の風邪と自己判断せずに、適切な診断を行うことが可能です。平日は夜21時まで、さらに土日祝日も診療を行っているため、お仕事帰りや休日にお子さんの具合が悪くなった際にも安心してご来院いただけます。
私たちのクリニックでは、感染症対策を徹底しており、一般の診察室とは別に感染症診察室を設けています。これにより、他の方への感染リスクを抑えながら、安心して診察を受けていただくことが可能です。また、CTなどの高度な医療機器を完備しているため、胃腸炎と症状が似ている他の重大な疾患(例えば急性虫垂炎など)との見極めも院内でスムーズに行えます。川崎市麻生区や片平エリアの地域の皆様にとって、いつでも頼れるプライマリーケア(初期診療)の拠点として、幅広い世代の患者さんの健康をサポートします。
胃腸炎の症状について
胃腸炎の主な症状は、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、そして発熱です。これらの症状は原因となるウイルスや細菌が胃腸の粘膜に炎症を引き起こすことで発生します。炎症によって腸の水分吸収機能が低下し、さらに腸液の分泌が増えるため、水のような下痢が起こります。また、胃の動きが悪くなることで、食べたものを消化できずに吐き戻してしまうこともあります。症状の出方は人それぞれですが、急激に悪化することも多いため注意が必要です。
特に注意したいのが脱水症状です。嘔吐や下痢が続くと、体内の水分と塩分が急激に失われます。特にお子さんや高齢の方は、短時間で脱水が進みやすいため、早めの受診が重要になります。喉の渇きがひどい、尿の量が少ない、唇が乾いている、あるいはぐったりしているといった様子が見られた場合は、すぐに医療機関に相談してください。当院では、点滴による水分補給などの処置も迅速に行うことができます。
腹痛の詳細は「腹痛」のページを参照してください。
主な症状のチェックリスト
以下の症状が複数当てはまる場合は、胃腸炎の可能性が高いため受診を検討してください。
- 突然の吐き気や、何度も繰り返す嘔吐がある
- お腹がよじれるような痛みや、しぼられるような腹痛がある
- 水のような下痢が一日数回以上続いている
- 37度から38度程度の発熱を伴っている
- 全身のだるさや、関節の痛みを感じる
胃腸炎の原因について
胃腸炎の原因は大きく分けて「感染性」と「非感染性」の2つに分類されます。臨床現場で最も多く見られるのは感染性の胃腸炎で、ウイルスや細菌が口から入ることで発症します。季節によって流行する原因菌が異なるのが特徴です。例えば、冬場にはノロウイルスやロタウイルスなどのウイルス性が多く、夏場にはカンピロバクターやサルモネラなどの細菌性が増える傾向にあります。
感染経路としては、汚染された食べ物や水を口にすることによる経口感染が主ですが、感染した人の便や吐物から飛散したウイルスを吸い込んだり、手についたウイルスが口に入ったりすることでも感染します。当院では、どのような経緯で発症したのかを詳しくお伺いし、原因を推測した上で最適なケアを提案します。また、薬の副作用やアレルギー、ストレスなどが原因で胃腸に炎症が起こることもあります。こうした幅広い可能性を考慮して診療を行います。
代表的な原因物質
1. ウイルス
冬に流行するノロウイルスは感染力が非常に強く、集団感染の原因になりやすいです。また、ロタウイルスは乳幼児に多く見られ、激しい下痢を引き起こすことが特徴です。
2. 細菌
加熱不十分な鶏肉などから感染するカンピロバクターや、卵などから感染するサルモネラ、また海産物に付着する腸炎ビブリオなどがあります。これらは夏場に多く発生する傾向があります。
3. 寄生虫
生魚(特にサバやアジなど)に寄生しているアニサキスなどが胃壁に潜り込むことで、激しい痛みや嘔吐を引き起こします。これをアニサキス症と呼びます。
胃腸炎の病気の種類について
胃腸炎には、その原因や発症の仕組みによっていくつかの種類があります。診断の際には、血液検査や便の検査を行い、時にはCT検査を組み合わせて病気の種類を特定していきます。正確な診断を行うことは、適切な治療方針を立てるために欠かせません。
ウイルス性胃腸炎
いわゆる「お腹の風邪」として最も一般的なものです。潜伏期間が1日から3日程度あり、突然の嘔吐で始まることが多いです。特効薬(ウイルスを直接退治する薬)はないため、基本的には対症療法を行いながら、自分の免疫力で治るのを待つことになります。症状が落ち着いた状態(寛解とは、病状が一時的または永続的に軽減した状態を指します)になるまで、数日から一週間程度かかることが一般的です。
細菌性胃腸炎
食中毒とも呼ばれ、ウイルス性に比べて高熱が出たり、血便(便に血が混じること)が出たりするなど、症状が重くなる傾向があります。細菌の種類によっては抗菌薬(抗生物質)の使用を検討する場合もありますが、安易な抗菌薬の使用はかえって腸内細菌のバランスを崩すこともあるため、医師の慎重な判断が必要です。予後(その後の経過のことです)は良好なことが多いですが、抵抗力が弱い方は重症化に注意が必要です。
非感染性胃腸炎
ウイルスや細菌以外が原因で起こる炎症です。特定の薬剤による副作用や、化学物質、アレルギー反応などがこれに含まれます。また、過度のストレスによって胃腸の働きが乱れる「過敏性腸症候群」も、繰り返す腹痛や下痢を引き起こすため、鑑別が必要です。当院では総合診療の視点から、心の不調も含めたトータルな診断を心がけています。
胃腸炎の治療法について
胃腸炎の治療において最も大切なことは、安静と水分補給です。胃腸が炎症を起こしているときは、一時的に食事を控え、消化管を休ませてあげる必要があります。無理に食べると、かえって吐き気や下痢を悪化させてしまうからです。水分補給は、一度にたくさん飲むのではなく、スプーン一杯程度の量を数分おきにゆっくりと飲むのがコツです。スポーツドリンクや経口補水液など、塩分と糖分がバランスよく含まれたものが適しています。
薬物療法については、症状を和らげる「対症療法」が中心となります。吐き気がひどい場合には吐き気止めを使用し、熱が高い場合には解熱剤を用います。下痢止めについては、体内の悪い菌やウイルスを外に出す反応を止めてしまう可能性があるため、当院では原則として積極的な使用はおすすめしていません。ただし、社会生活に支障が出るほど激しい場合には、症状に合わせて調整します。症状の経過を見守りながら、二次的な脱水を防ぐことに注力します。
治療の流れと自宅でのケア
- まずは絶食し、数時間は水分補給のみで胃腸を休ませます。
- 吐き気が治まってきたら、お粥やうどんなど、消化の良いものを少しずつ開始します。
- 処方された整腸剤などを服用し、腸内環境を整えます。
- 脱水がひどい場合や、食事が全く摂れない場合は、クリニックで点滴治療を行います。
発熱の詳細については「発熱」のページを参照してください。
胃腸炎についてのよくある質問
Q1. 家族にうつさないためにはどうすればいいですか?
A1. 胃腸炎のウイルスは非常に感染力が強いため、手洗いの徹底が最も重要です。特にトイレの後や食事の前には、石鹸を使って丁寧に手を洗ってください。また、タオルや食器の共有は避けるようにしましょう。嘔吐物や便を処理する際は、使い捨ての手袋やマスクを着用し、次亜塩素酸ナトリウム(薄めた漂白剤)で消毒するのが効果的です。アルコール消毒だけでは効果が薄いウイルスもいるため注意が必要です。
Q2. 嘔吐が止まらないのですが、どうしたらよいですか?
A2. 何度も吐いてしまうときは、無理に水分を摂ろうとせず、30分から1時間ほど胃を空にして様子を見てください。少し落ち着いてから、経口補水液を少しずつ試します。もし水を飲んでもすぐに吐いてしまう、あるいはぐったりして意識がぼんやりしているといった場合は、点滴治療が必要なサインです。マチカド総合クリニックでは急患への対応も行っていますので、すぐにお電話ください。
詳細は「嘔吐が止まらない」のページを参照してください。
Q3. 胃腸炎で仕事や学校を休む基準はありますか?
A3. 明確な法律上の規定はありませんが、一般的には嘔吐や下痢が続いている間、および解熱してから24時間は外出を控えることが望ましいとされています。特にノロウイルスなどの場合、症状が消えてからも数日間は便の中にウイルスが排出され続けるため、周囲への配慮が必要です。職場や学校の規定に従い、無理のない範囲で復帰を検討してください。当院でも診断書の作成や、復帰時期の相談に応じています。
Q4. ただの胃腸炎だと思っていたら別の病気だった、ということはありますか?
A4. はい、あります。例えば、激しい腹痛で来院され、検査の結果「急性虫垂炎(もうしご)」や「腸閉塞(ちょうへいそく)」が見つかるケースも臨床では珍しくありません。当院ではCT完備などの設備を活かし、重大な病気の可能性を否定(その病気ではないと判断することです)した上で治療を進めます。ただの腹痛だからと我慢せず、専門の医師による診断を受けることをお勧めします。
院長より
胃腸炎は、誰にとっても本当につらい病気です。突然襲ってくる吐き気や腹痛に、「このまま治らなかったらどうしよう」と不安な夜を過ごされる方も多いのではないでしょうか。私たちマチカド総合クリニックは、そうした不安に寄り添い、地域の救急として、いつでも手を差し伸べられる存在でありたいと考えています。私自身、救急専門医として多くの急性疾患を診てきましたが、迅速な判断と丁寧な説明こそが、患者さんの安心に繋がると確信しています。
当院の特徴は、単に薬を出すだけでなく、患者さん一人ひとりの生活環境や症状に合わせた最適なサポートを行うことです。お子さんが夜に急に吐いてしまった、週末に家族全員が寝込んでしまった、そんな時でも当院は土日祝診療や夜間対応を行っておりますので、どうぞ遠慮なくお頼りください。感染対策を施した専用の診察室で、専門スタッフが優しく対応いたします。栗平駅からも近く、駐車場も完備しておりますので、お車での来院もスムーズです。つらい時は我慢せず、私たちマチカド総合クリニックにご相談ください。皆様が一日も早く笑顔で食事ができるよう、全力でサポートさせていただきます。
小児の受診については「小児科」のページも併せてご覧ください。
