発熱
発熱は、私たちの体がウイルスや細菌といった外敵と戦っている大切な防御反応のひとつです。しかし、急に体温が上がると「重い病気だったらどうしよう」「何科にかかればいいのかわからない」と、大きな不安を感じることも多いでしょう。神奈川県川崎市麻生区片平にあるマチカド総合クリニックでは、地域のみなさんのそんな不安に寄り添い、迅速で的確な診断を行うことを大切にしています。
当院の大きな強みは、救急専門医としての経験を持つ医師が在籍していることです。単なる風邪としての対応だけでなく、命に関わるような重篤な疾患が隠れていないか、救急医学の視点から慎重に判断いたします。また、院内には高度な画像検査が可能なCT完備しており、肺炎や脳の病気などもその場で診断できる体制を整えています。栗平駅から徒歩9分の通いやすい立地に加え、平日夜21時まで、さらに土日祝日も診療を行っておりますので、急な体調不良の際も安心してお越しください。
私たちは、感染症対策にも徹底して取り組んでいます。一般の患者さんと導線を分けた「感染症診察室」を設置しており、二次感染のリスクに配慮しながら安全に診察を受けていただけます。お子さんから高齢の方まで、ご家族全員が安心して通える地域のプライマリーケア(初期診療)の拠点として、みなさんの健康を全力でサポートいたします。
発熱の原因
熱が出る原因は多岐にわたりますが、臨床の現場でよく見られるものには共通のパターンがあります。私たちは診察において、単に体温を測るだけでなく、熱の出方や随伴する症状を詳細に分析し、原因を特定していきます。
感染症によるもの
発熱の原因として最も頻度が高いのが感染症です。ウイルスや細菌が体内に侵入すると、免疫系がそれらを退治しようとして体温を上げます。ウイルス感染症は自然に治ることも多いですが、細菌感染症の場合は適切な抗生剤の使用が必要です。
- ウイルス性疾患・・インフルエンザ、新型コロナウイルス、RSウイルスなど
- 細菌性疾患・・溶連菌感染症、肺炎、尿路感染症など
非感染性の炎症によるもの
細菌やウイルスが原因ではない炎症によっても熱が出ることがあります。これは自己免疫疾患などが含まれ、体内の免疫システムが誤って自分自身を攻撃してしまうことで起こります。早期に専門的な血液検査や画像診断を行うことが重要になります。
- 膠原病(リウマチなど)・・全身の関節や組織に炎症が起こります
- 自己炎症性疾患・・周期的に発熱を繰り返す特徴があります
その他の原因
感染症や免疫の病気以外でも、以下のような原因で発熱することがあります。
- 悪性腫瘍(がん)・・腫瘍自体が熱を出す物質を産生することがあります
- 薬剤熱・・服用しているお薬に対するアレルギー反応として熱が出ます
- 熱中症・・環境要因により体温調節機能が追いつかなくなった状態です
- 内分泌疾患・・甲状腺機能亢進症など、代謝が過剰になる病気です
発熱によって引き起こされる病気
発熱はあくまで症状のひとつであり、その背景にはさまざまな疾患が隠れています。当院では、患者さんの年齢や持病、症状の経過から、どのような病気の可能性があるかを慎重に検討します。肺炎や脳炎などの重症化リスクがある疾患を見逃さないことが、救急専門医としての私たちの使命です。
呼吸器の病気
発熱とともに咳や息苦しさがある場合、呼吸器の感染症が疑われます。特に高齢の方や持病がある方は肺炎へ進行しやすく、早めの診断が欠かせません。
- 肺炎・・肺の深部に炎症が起き、呼吸が苦しくなることがあります。当院ではCT検査で迅速に診断します。
- インフルエンザ・・高熱と全身のだるさが特徴です。
- 新型コロナウイルス感染症・・多彩な症状を呈し、急激に悪化する場合もあります。
呼吸器症状の詳細は「呼吸が苦しい」のページも参照してください。
消化器の病気
発熱に加えて腹痛や下痢、嘔吐がある場合は、胃腸の炎症が考えられます。
- 感染性胃腸炎・・ノロウイルスや細菌による食中毒などで、激しい腹痛を伴うことがあります。
- 急性虫垂炎(もうちょう)・・右下の腹痛が有名ですが、初期は微熱とみぞおちの違和感から始まることもあります。
- 胆嚢炎・胆管炎・・右上の腹痛と高熱、時には黄疸(皮膚が黄色くなる)を伴う緊急性の高い病気です。
お腹の症状については「腹痛」のページをご確認ください。
泌尿器の病気
意外に見落とされやすいのが尿路の感染症です。特にお年寄りや女性に多く見られます。
- 腎盂腎炎(じんうじんえん)・・腎臓に細菌が入り込み、背中の痛みと高熱が出ます。
- 膀胱炎・・通常は熱は出ませんが、悪化して細菌が上に上がると発熱の原因になります。
排尿に関するお悩みは「泌尿器科」のページで詳しく解説しています。
脳・神経の病気
発熱とともに激しい頭痛や意識のぼんやりがある場合は、非常に注意が必要です。
- 髄膜炎・・脳を包む膜に炎症が起き、命に関わることもあります。
- 脳炎・・ウイルスなどが脳自体に感染し、けいれんや意識障害を引き起こします。
頭痛を伴う発熱については「頭痛」のページを参照してください。
発熱の処置や治療法
マチカド総合クリニックでは、まず「なぜ熱が出ているのか」を突き止めるための検査を行い、その結果に基づいた適切な治療を提案します。画一的な治療ではなく、一人ひとりの背景に合わせたオーダーメイドの医療を心がけています。
的確な診断のための検査
当院では、原因不明の発熱に対して以下のような高度な検査体制を整えています。
- 血液検査・・炎症の強さや内臓の機能を数値化します。
- 迅速抗原検査・・インフルエンザやコロナウイルスなどを短時間で判別します。
- 高度な画像検査(CT)・・胸部や腹部、頭部を詳細に撮影し、レントゲンでは見つかりにくい異常を早期に発見します。
- 尿検査・・尿路感染症や脱水の有無を調べます。
原因に応じた治療(原因療法)
熱の根本的な原因を叩く治療です。例えば、細菌感染が疑われる場合には抗生剤を処方しますが、ウイルス感染の場合は抗生剤は効かないため、使用を控えることもあります。不必要な薬を使わず、適切な処方を行うことが患者さんの体への負担を減らすことにつながります。
症状を和らげる治療(対照療法)
高熱によるだるさや食欲不振を和らげるための治療です。
解熱鎮痛薬の処方
アセトアミノフェンやロキソプロフェンなど、年齢や症状に合わせた解熱剤を処方します。無理に下げる必要がない場合もありますが、眠れない時や水分が取れない時には効果的です。
点滴治療
高熱で水分が取れず脱水状態になっている場合、点滴で水分と電解質を補給します。これにより、体力の消耗を防ぐことができます。
発熱についてのよくある質問
Q1.熱が出てすぐ受診しても検査の結果は出ますか?
A1.インフルエンザや新型コロナウイルスの検査は、発症から半日程度経過していないと正確な結果が出にくいことがあります。ただし、呼吸が苦しい、ぐったりしているなどの症状がある場合は、時間に関わらず早急に受診してください。当院ではCT検査などを用いて、ウイルス検査以外の視点からも診断を進めることが可能です。
Q2.解熱剤を使うと病気が長引くと聞きましたが本当ですか?
A2.熱は体がウイルスと戦うための反応なので、無理に下げる必要はありません。しかし、高熱で体力を消耗し、食事が取れなくなったり眠れなくなったりすることは回復を遅らせるリスク因子(病気の経過を悪化させる要素)になります。辛い時は適切に使用し、体を休めることを優先しましょう。
Q3.子供が夜中に熱を出しました。明日の朝まで待っても大丈夫ですか?
A3.お子さんの様子をよく観察してください。水分が取れている、視線が合う、呼びかけに反応する場合は翌朝の受診でも良いことが多いです。一方で、けいれんしている、呼吸が非常に速い、全く水分を受け付けないといった場合は、夜間救急の受診を検討してください。当院は土日祝日も診療しており、平日も21時まで開いておりますので、早めの時間帯にご相談いただければと思います。
お子さんの発熱に関する詳細は「小児の発熱」のページをご覧ください。
Q4.熱が下がったらすぐに仕事や学校に行ってもいいですか?
A4.インフルエンザや新型コロナウイルスなど、法律で出席停止期間が決まっている病気もあります。また、熱が下がった直後はまだ体力が回復しておらず、症状が再燃する可能性もあります。無理をせず、数日は様子を見るのが理想的な予後(その後の経過)につながります。診断内容に基づき、個別にアドバイスいたします。
院長より
こんにちは、マチカド総合クリニック院長の菅原です。発熱は日常的によくある症状ですが、実は医師にとっても非常に奥が深く、慎重な判断が求められるものです。私はこれまで救急専門医として、救急の現場で数多くの「ただの熱だと思っていたら、実は重大な病気だった」というケースに向き合ってきました。その経験があるからこそ、当院ではどんな小さなサインも見逃さないよう、丁寧な診察と迅速な検査を徹底しています。
「こんな些細なことで病院に行っていいのかな」と迷われる必要はありません。特に小さなお子さんや高齢のご家族がいる場合、不安はひとしおでしょう。私たちは川崎市麻生区・片平エリアの「地域の救急箱」でありたいと考えています。どの科にかかればいいかわからないような、はっきりしない体調不良でも、まずは内科や救急科の視点ですべて受け止めます。
当院は、CTなどの高度な医療機器を備えつつも、患者さんがリラックスして何でも相談できる「ファミリークリニック」を目指しています。土日や夜間の診療、清潔な感染症診察室など、安心して受診できる環境を整えてお待ちしております。熱が出て不安な時、一人で悩まずに、ぜひ私たちのクリニックを頼ってください。しっかりとお話を伺い、あなたとご家族の健康を守るために最善を尽くします。栗平駅から徒歩9分、駐車場も完備しておりますので、お車の方も安心してお越しください。
診療時間の詳細については「診療時間」のページを、当院へのアクセスは「アクセス」のページをご確認ください。スタッフ一同、誠意を持って対応させていただきます。
