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扁桃炎

扁桃炎は、のどの奥にある「扁桃(へんとう)」がウイルスや細菌に感染して炎症を起こす病気です。唾を飲み込むのも辛いほどの激しい痛みや、38度を超える急な高熱が出ることが多く、特にお子さんや働き盛りの世代の方にとって非常に負担の大きな疾患です。私たちマチカド総合クリニックは、川崎市麻生区片平エリアで土日祝日も診療を行い、平日は夜21時まで対応可能な体制を整えています。救急専門医としての視点を持ち、軽度な喉の違和感から重症化の兆しまでを慎重に見極め、地域の皆さんが「どの科に行けばいいか分からない」と迷った際にも最初に頼れる場所でありたいと考えています。栗平駅から徒歩9分の立地にあり、感染症対策を施した専用の診察室も完備しておりますので、安心してお越しください。

扁桃炎の症状について

扁桃炎の症状は、単なる風邪ののどの痛みよりも強く出ることが一般的です。炎症の程度によって現れる症状は多岐にわたりますが、代表的なものとして以下の項目が挙げられます。

のどの強い痛みと腫れ

扁桃炎の最も特徴的な症状は、激しいのどの痛みです。特に物を飲み込むときに痛みが走る「嚥下痛(えんげつう)」が強く、食事や水分を摂ることが困難になる場合もあります。鏡でのどの奥を見ると、左右にある扁桃が赤く腫れ上がり、時には白い斑点のような膿(うみ)が付着しているのが確認できます。

全身に現れる症状

扁桃炎はのどだけの病気ではなく、全身にさまざまな影響を及ぼします。私たちは診察の際、のどだけでなく全身の状態を丁寧に確認することを心がけています。主な全身症状は以下の通りです。

  • 38度以上の高熱や悪寒(寒気)
  • 全身の倦怠感(だるさ)
  • 頭痛や関節痛
  • 顎の下や耳の下にあるリンパ節の腫れと痛み

お子さんに特有の症状

言葉でうまく痛みを伝えられない小さなお子さんの場合、不機嫌になったり、食欲が極端に落ちたりすることで扁桃炎が見つかることもあります。また、高熱に伴って腹痛や嘔吐を伴うケースも少なくありません。当院では小児科の診療にも力を入れておりますので、お子さんの様子の変化に気づいた際はお早めにご相談ください。

お子さんの急な発熱については「小児の発熱」のページも参照してください。

扁桃炎の原因について

扁桃炎が起こる背景には、原因となる微生物の感染と、それに対する体側の防御反応が関係しています。原因を特定することは、適切な治療薬を選択する上で非常に重要です。

ウイルスや細菌による感染

扁桃は外部から侵入してくるウイルスや細菌を食い止める「免疫の関所」のような役割を果たしています。しかし、病原体の力が強かったり、体調を崩していたりすると、扁桃自体が感染を起こしてしまいます。原因となる病原体には、以下のようなものがあります。

  • ウイルス・・アデノウイルス、インフルエンザウイルス、EBウイルスなど
  • 細菌・・溶連菌(ようれんきん)、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌など

免疫力の低下と生活環境

健康な状態であれば病原体を退けることができますが、特定の条件が重なると扁桃炎を発症しやすくなります。これらは発症の「リスク因子(病気を引き起こす可能性を高める要素)」と呼ばれます。具体的には、過労や睡眠不足、精神的なストレスなどが重なり、体の抵抗力が落ちているときに発症しやすい傾向があります。

乾燥や刺激による影響

空気が乾燥する冬場などは、のどの粘膜が乾燥してバリア機能が低下します。また、過度の飲酒や喫煙、のどの酷使なども扁桃に負担をかけ、炎症を引き起こすきっかけとなります。川崎市麻生区周辺でも、季節の変わり目などは特に注意が必要です。

扁桃炎の病気の種類について

扁桃炎は、症状の経過や頻度によっていくつかの種類に分類されます。ご自身の症状がどの段階にあるのかを知ることは、適切なケアにつながります。

急性扁桃炎

初めて、あるいは久しぶりにのどが激しく痛み、高熱が出る状態です。適切な治療を行えば通常は1週間程度で改善へと向かいます。しかし、無理をして治療が遅れると、周囲に炎症が広がることもあるため注意が必要です。急な発熱については「発熱」のページを確認してください。

慢性扁桃炎

急性扁桃炎が完全に治りきらず、のどの痛みや微熱、違和感が長期間続く状態です。扁桃に常に細菌が潜んでいる状態で、体力が落ちた際などに繰り返し症状が悪化します。日常生活の質を下げる原因となるため、根本的な対策が必要になることもあります。

習慣性扁桃炎

一年に何度も(目安として年に3回から4回以上)急性扁桃炎を繰り返す状態を指します。特にお子さんに多く見られ、そのたびに学校を休まなければならないなど、生活に支障が出る場合は手術を検討することもあります。当院では総合診療の視点から、手術の必要性を含めた「予後(病気のその後の経過)」を慎重に判断し、必要に応じて専門医療機関への橋渡しを行います。

扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)

扁桃の炎症がさらに奥まで広がり、扁桃の周りに膿が溜まってしまう重症な状態です。口が開けにくくなったり、唾液を飲み込むことすら困難になったりします。放置すると呼吸が苦しくなる危険もあるため、救急的な処置が必要です。当院は救急専門医が在籍しており、こうした緊急性の高い状態を迅速に見極めることが可能です。

扁桃炎の治療法について

当院での治療は、痛みを和らげる対症療法と、原因を叩く原因療法の二段構えで行います。患者さんの症状の重さやライフスタイルに合わせて、最適な方法を提案します。

薬物療法

原因が細菌であると考えられる場合には、抗菌薬(抗生剤)を処方します。ウイルス性の場合は、自身の免疫力で治す必要があるため、症状を緩和させる薬が中心となります。処方される主な薬は以下の通りです。

  • 抗菌薬・・細菌の増殖を抑え、感染を鎮めます。
  • 解熱鎮痛薬・・熱を下げ、のどの痛みを緩和します。
  • トラネキサム酸などの抗炎症薬・・のどの粘膜の腫れを鎮めます。
  • うがい薬・トローチ・・のどの局所を消毒し、清潔に保ちます。

点滴治療

のどの痛みが強く、水分や食事が十分に摂れない場合は、脱水症状を防ぐための点滴を行います。また、重症の場合には点滴で直接抗菌薬を投与することで、より早い回復を目指すことができます。救急科の強みを活かし、当院では迅速な点滴対応が可能です。点滴によって全身状態が「寛解(症状が落ち着いて安定した状態)」に向かうようサポートします。

家庭でのケアと生活指導

お薬の服用と併せて、ご自宅での過ごし方も非常に重要です。私たちは、患者さんが一日も早く元の生活に戻れるよう、具体的なアドバイスを行っています。

1. 十分な安静と睡眠

体が病原体と戦うためにはエネルギーが必要です。無理をせず、しっかりと休養をとってください。

2. 水分補給と加湿

のどを乾燥させないよう、こまめに水分を摂ってください。加湿器を使用したり、濡れタオルを干したりして、室内の湿度を50%から60%に保つのが理想的です。

3. 刺激物を避けた食事

熱すぎるもの、辛いもの、酸味の強いものなどはのどの刺激になります。ゼリーや冷やしたうどん、おかゆなど、のどごしの良いものを中心に摂りましょう。

扁桃炎についてのよくある質問

Q1. 扁桃炎は他の人に移りますか?

A1. 扁桃炎そのものが移るというより、原因となるウイルスや細菌が咳やくしゃみを通じて飛沫感染することがあります。特に溶連菌が原因の場合は感染力が強いため、ご家族内でもタオルの共有を避け、手洗いやうがいを徹底してください。

Q2. 薬を飲んで痛みが消えたら、服用を止めても良いですか?

A2. 自己判断での中断は避けてください。特に抗菌薬の場合、症状が消えても体内に細菌が残っていることがあり、途中で止めると耐性菌ができたり、再発したりする恐れがあります。処方された分は最後まで飲みきることが大切です。

Q3. 何度も繰り返す場合、扁桃腺を切除した方が良いのでしょうか?

A3. 年に何度も高熱を出して仕事や学業に大きな支障がある場合や、扁桃の肥大によって睡眠時無呼吸症候群を引き起こしている場合は、手術が検討されることがあります。当院で経過を診させていただき、適切なタイミングで専門の病院をご紹介させていただきます。

Q4. 扁桃炎と風邪の見分け方はありますか?

A4. 一般的な風邪は鼻水や咳が中心ですが、扁桃炎は「のどの痛み」と「高熱」が際立って強く出ます。鏡でのどの奥を見て、扁桃が白くなっている場合は扁桃炎の可能性が高いです。正確な判断には受診をお勧めします。のどの痛み以外の諸症状については「一般的な内科の病気」のページも併せてご覧ください。

院長より

のどの痛みは、日々の食事や会話を困難にし、想像以上に体力を消耗させるものです。「ただののど風邪だろう」と我慢してしまい、仕事や家事を優先した結果、症状が悪化して夜間に救急外来へ駆け込む患者さんを、私は救急専門医として数多く診てきました。早期に適切な治療を開始すれば、それだけ早く辛い痛みから解放され、重症化を防ぐことができます。

マチカド総合クリニックは、地域にお住まいの方々が「このくらいの症状で病院に行ってもいいのかな?」とためらわずに済むような、敷居の低いクリニックを目指しています。川崎市麻生区の片平周辺で、夜遅くまで、あるいは土日祝日に体調を崩された際、私たちはいつでも皆さんを迎え入れる準備ができています。平日は夜21時まで診療しておりますので、お仕事帰りの受診も可能です。

私たちは、患者さん一人ひとりの不安に寄り添い、丁寧な説明と確かな診療を提供することを約束します。のどの痛みや急な発熱など、少しでも「おかしいな」と感じたら、どうぞ遠慮なく当院へご相談ください。ご家族全員の健康を守るパートナーとして、スタッフ一同、誠心誠意サポートさせていただきます。

内科全般の診療については「内科」のページを、急な体調不良については「救急科」のページもご参照ください。

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