めまい
「天井がぐるぐる回る」「足元がふわふわして雲の上を歩いているよう」「急に立ち上がると目の前が暗くなる」といった症状に、不安を感じていませんか。めまいは非常に多くの方が経験する症状ですが、その背景には耳の異常から脳の重大な病気、血圧の変動まで、さまざまな原因が隠れています。当院、マチカド総合クリニックでは、川崎市麻生区片平の地域のみなさんが、めまいという「どこに相談すればいいかわからない」不安を抱えたときに、最初にご相談いただける窓口でありたいと考えています。
私たちは、栗平駅から徒歩9分、駐車場完備の通いやすい立地で、平日は夜21時まで、さらに土日祝日も診療を行っています。めまいは、いつ起こるかわからないからこそ、受診のしやすさが重要です。日本救急医学会の救急専門医である院長が、CTなどの高度な画像検査機器を駆使して、脳の病気が隠れていないか、緊急性が高い状態ではないかを迅速に判断します。ご家族みなさんで通えるファミリークリニックとして、丁寧にお話を伺い、適切な診断と治療へつなげてまいります。
めまいの原因
めまいが起こる原因は、大きく分けて「耳」「脳」「全身の状態」の3つに分類されます。私たちの体は、耳の奥にある三半規管などのセンサー、視覚からの情報、そして筋肉や関節が感じる情報の3つを、脳が統合することでバランスを保っています。このネットワークのどこかにトラブルが起きると、めまいが生じるのです。
耳(内耳)のトラブルによるもの
めまいの原因として最も多いのが、耳の奥にある内耳(ないじ)の問題です。内耳には体のバランスを感知する機能があり、ここに異常が起きると、強い回転性のめまいが生じやすくなります。
- 耳石(じせき)という小さな粒が、本来あるべき場所から剥がれて三半規管に入り込んでしまうこと。
- 内耳の中にリンパ液が溜まりすぎてしまい、内圧が高まること。
- ウイルス感染などにより、バランスを司る神経に炎症が起きること。
- 急激な気圧の変化や、ストレスによる自律神経の乱れ。
脳のトラブルによるもの
当院が最も注意深く診察するのが、脳に起因するめまいです。小脳や脳幹といった、バランスを司る脳の部位に血流障害や出血が起きると、めまいが出現します。
脳が原因のめまいは、耳が原因の場合と異なり、命に関わることがあります。強い頭痛や、手足のしびれ、言葉の話しにくさを伴う場合は、一刻も早い診断が必要です。当院では脳神経外科の視点からも診察を行い、必要に応じて院内のCT検査で脳の状態をすぐに確認します。詳細な情報は「脳神経外科」のページを参照してください。
全身の不調や自律神経によるもの
特定の臓器だけでなく、体全体のバランスが崩れることでもめまいは起こります。
- 急な立ち上がりで血圧が適切に調整されない、起立性低血圧。
- 貧血や低血糖など、血液の状態によるもの。
- 更年期障害や、過度なストレスによる自律神経の乱れ。
- 高血圧や不整脈などの循環器疾患。
血圧に関連するめまいの詳細は「血圧」のページで詳しく解説しています。
めまいによって引き起こされる病気
めまいは単なる症状ではなく、特定の病気が原因で起こっているシグナルです。臨床現場でよく見られる代表的な疾患をいくつかご紹介します。
良性発作性頭位めまい症(BPPV)
寝返りを打ったときや、急に上を向いたときなど、頭の位置を動かした瞬間に数秒から数十秒の強い回転性めまいが起こる病気です。めまいの原因の中で最も頻度が高く、耳の中にある耳石が動くことで起こります。基本的には「良性」であり、適切な処置で改善が期待できます。
メニエール病
激しい回転性のめまいに加えて、難聴、耳鳴り、耳が詰まった感じ(耳閉感)を伴うのが特徴です。内耳のリンパ液が増えすぎることで起こり、発作を繰り返す傾向があります。放置すると聴力が低下するリスクを高める要因になるため、早期のケアが重要です。
前庭神経炎
ある日突然、非常に強いめまいが起こり、数日間続くこともあります。風邪を引いた後に起こることが多く、ウイルス感染が関与していると考えられています。吐き気を伴うことが多く、症状が落ち着いた状態になるまでには時間がかかることもあります。
脳梗塞・脳出血
小脳や脳幹で血管が詰まったり、破れたりすることで起こります。めまいの他に、意識がぼんやりする、物が二重に見える、力が入らないといった症状が見られます。これらの「脳卒中」は、その後の経過(予後)を左右するため、迅速な診断が不可欠です。脳梗塞については「脳梗塞の診断・治療」のページをご覧ください。
椎骨脳底動脈循環不全症
首の後ろを通る血管(椎骨動脈)の血流が一時的に悪くなることで、脳への血流が不足し、めまいが起こります。高齢の方や、生活習慣病をお持ちの方に見られやすい病気です。
めまいの処置や治療法
当院では、まず「今すぐ対応が必要な怖いめまいかどうか」を見極めることから始めます。原因が特定できれば、それぞれの病態に合わせた治療を提案します。
薬物療法
症状を和らげ、原因にアプローチするために、内服薬を中心とした治療を行います。
- 抗めまい薬・・内耳の血流を改善し、バランス感覚を整えます。
- 吐き気止め・・強い吐き気や嘔吐を伴う場合に併用します。
- 浸透圧利尿薬・・メニエール病などで内耳に溜まったリンパ液を減らします。
- 抗不安薬・ビタミン剤・・ストレスが関与している場合や、神経の修復を助ける目的で使用します。
物理的な治療・リハビリ(理学療法)
良性発作性頭位めまい症(BPPV)のように、耳石の位置が原因の場合は、頭を特定の順番で動かすことで耳石を元の場所に戻す「エプリー法」などの頭位治療を行います。また、慢性的なめまいに対しては、脳の適応能力を高めるための前庭リハビリテーションを指導することもあります。
生活習慣の改善とストレスケア
自律神経の乱れが関係している場合は、生活のリズムを整えることが大切です。
- 十分な睡眠と休息を確保し、過労を避ける。
- 塩分を控え、バランスの良い食事を心がける。
- ウォーキングなどの軽い運動を取り入れ、血流を促進する。
- ストレスを溜め込まず、リラックスできる時間を作る。
当院のめまい診療の特徴
川崎市麻生区の「地域のかかりつけ救急」として、当院では以下のような体制でめまい診療を行っています。
CT完備による迅速な脳のチェック
めまいで受診された際、医師が脳の病気の可能性があると判断した場合は、速やかに院内でCT検査を実施します。大きな病院へ予約を取って後日行く、といった手間がなく、その場ですぐに脳梗塞や脳出血の可能性を否定(その病気ではないと判断)したり、診断をつけたりすることが可能です。脳卒中のリスクについては「脳卒中について」のページもご参照ください。
総合診療の強みを活かした初期判断
めまいは「耳鼻科?」「内科?」「脳外科?」と、どの科を受診すべきか迷われることが多い症状です。当院は総合診療に強みを持っており、初期診療(プライマリーケア)の拠点として、あらゆる可能性を想定して診察します。耳の問題であれば適切な内服治療を、脳の問題であれば専門的な対応を、血圧の問題であれば内科的アプローチを行います。どの科に行けばいいかわからないという不安そのものに寄り添います。
夜間・休日も安心の診療体制
めまいは突然起こるものです。当院は平日21時まで診療し、土日祝日も対応可能な体制を整えています。「夜中にめまいがして不安」「週末でどこも開いていない」といった時でも、栗平駅から徒歩9分、お車でも来やすい当院が地域のみなさんをお守りします。
めまいについてのよくある質問
Q1.めまいがしたら、すぐに受診すべきですか?
A1.「突然の激しいめまい」「手足のしびれや麻痺」「言葉のもつれ」「激しい頭痛」「物が二重に見える」といった症状がある場合は、緊急性が高いため、すぐに受診してください。当院には救急専門医が在籍しておりますので、迅速に対応いたします。
Q2.めまいと一緒に耳鳴りがするのはなぜですか?
A2.耳の内耳が原因で起こるめまい(メニエール病など)では、聞こえを司る神経も近くにあるため、耳鳴りや難聴を伴うことがよくあります。
Q3.検査ではどのようなことをしますか?
A3.まずは問診で「どのようなめまいか」を詳しく伺います。その後、目の動きを確認する検査(眼振検査)や血圧測定を行い、必要に応じてCTで脳の画像を撮影します。
Q4.ストレスでめまいがすることはありますか?
A4.はい、あります。ストレスは自律神経のバランスを崩し、内耳の血流悪化や三半規管の機能異常を招くことがあります。心身の休息を含めたアドバイスも行っておりますので、お気軽にご相談ください。
院長より
めまいに見舞われると、世界が崩れていくような強い不安に襲われるものです。私は日本救急医学会 救急専門医として、これまでに数多くの救急現場で「めまい」を訴える患者さんの診察にあたってきました。その経験から確信しているのは、めまい診療において最も大切なのは、患者さんの不安を一つひとつ解消し、適切な診断へ導くスピード感です。
マチカド総合クリニックでは、ただお薬を出すだけでなく、なぜめまいが起きているのかをCT検査などの客観的なデータに基づき、わかりやすく丁寧にご説明します。「大きな病気ではない」とわかるだけでも、心はずっと軽くなるはずです。
私たちは、川崎市麻生区片平エリアの「家族みんなのクリニック」として、小さなお子さんからご高齢の方まで、世代を問わず安心して受診できる環境を整えています。土日や夜間の急な不調でも、どうぞ我慢せずに私たちを頼ってください。一人ひとりの患者さんに寄り添い、再び安心して生活できるよう、全力でサポートさせていただきます。
